2006年04月15日

スコット・ジョプリン ラグタイム全集

神聖なる霊峰とも言えるような「マタイ」「ヨハネ」の両受難曲の後に続く音楽は、何にするべきか、結構悩みました。  でも、こういう時は軽快洒脱な音楽がいいんじゃないかと思いっきり凡人の KiKi は考えました(笑)。  と、言うことでこれってクラシック??という問いかけも聞こえてこないじゃないけれど( ^^; )、今日の KiKi の BGM はこちらです。

スコット・ジョプリン ラグタイム全集
EMI CDC 747170 2 演奏:パールマン(vn) & プレヴィン(p) 録音:1975年

CD9_2.jpg


この CD とここに収録されている曲には KiKi はちょっとした思い出があるんですよね。  実は社会人になってだいぶ経った頃、ふとしたことから KiKi の同僚がマリンバ(木琴)を習っていることが分かったんです。  で、KiKi も当時はピアノを習っていて、お互いに数少ない職場での音楽仲間・・・ということで意気投合。  当初はお互いのレッスンのことを話したり、防音室の相談をしたり、所有 CD の貸し借りをしたり、お互いの発表会を聴きに行ったりという付き合いだったんですが、ある時「せっかくだから一緒に演奏する機会が欲しいよね〜」ということになりました。  で、当時そのマリンバの彼女は発表会フリークみたいになっていて(笑)、自分の先生のところの発表会以外にもいろいろなマリンバの発表会に応募しては参加するなんていうことを繰り返していたんですよね。  で、その KiKi との初の共演曲として彼女が選んだのがこのスコット・ジョプリンのラグタイム。

KiKi はその時までよく知らなかったんだけど、マリンバとヴァイオリンって音域が同じらしくて、ヴァイオリン曲を演奏することが圧倒的に多いらしいんですよね。  で、彼女がこの CD をたまたま購入してラグタイムが気に入っちゃってどうしてもこの中から選びたいということだったので「The Easy Winner」と「Elite Syncopations」の2曲を選んで(「The Entertainer: 映画スティングのテーマ曲」は有名すぎるので万が一の場合、会場の人全員にバレちゃうからやめました ^^; )演ることになったんです。  でも、KiKi にとってラグタイムっていうのは初めての経験だったので、この独特のリズム感、シンコペーションとアクセントを身体に馴染ませるために毎日往復の通勤電車の中でず〜っとこの CD をそれこそ耳にタコができるぐらい聴いていたんですよね。

その演奏会は確か5月の G.W. に開催されることになっていて、たまたまその3月に人事異動があって、KiKi が移動した先の部署では休日出勤は必要なかったんだけど、KiKi が出ちゃった側の部署では休日出勤が必要で、その部署の偉い人にどうしてもその日に会社に来て欲しいと頼まれ、KiKi はその演奏会当日に自分の出番ギリギリの時間まで会社にいなくちゃいけなくなって・・・・。  KiKi は時計を見ながら、行動しているからまあまあそれなりに落ち着いていられたんだけど、共演者である彼女の方はいつ姿を現すかわからない KiKi をひたすら待たなくちゃいけないわけで、携帯なんていうのもまだ普及していない時代だったから、ハラハラしどうしだったらしい・・・・ ^^;  でもあれは本当に楽しい経験でした。  手作り感満載の演奏会で司会進行をやっていたオジサン(名前も知らない)が、舞台の袖で待機している KiKi たちのところにやってきて「いや〜、私ラグタイムが好きなんですよ。  だから楽しみです。」なんて仰って・・・・。  

KiKi と彼女も発表会・・・というよりは、演奏できるのが楽しくてステージの上でスポットライトを浴びていることなんか忘れちゃったっけ・・・・。  一箇所彼女が落ちちゃったところがあったんだけど、そこはピアノ・パートだけでもごまかせる箇所で、そこを弾きながら「お願い、次で乗って!」と心の底から念じて、そこに来たときに2人で目を見合わせながら「せいのぉ〜」とあわせたことも懐かしい。  何とか終わらせてほっとして、舞台の袖に戻るとあのおじさんがニコニコと迎えてくれてうれしかったなぁ。  KiKi が室内楽に目覚めるきっかけを作ってくれた楽しい経験でした。

その後も発表会にこそは出なかったけれど彼女とはほんの少しだけど合奏を楽しみました。  もっともかなり人使いの荒い(?)会社だったのでだんだん合奏の練習をする時間が取れなくなって、お互いにソロの世界に戻っていってしまったけれど・・・・。  そして、KiKi が転職したりして今では年賀状程度の付き合いになってしまいました。

でもね、とってもおかしかったのはそんな彼女から2年前ぐらいにもらった年賀状の隅っこに「チェロを習い始めました。」の文字を見つけたとき。  ちょうど KiKi もチェロを習い始めたばかりだったので思わず彼女に電話して、笑いあったものです。

・・・・・って、今日は何だか昔話、思い出を語るコーナーみたいになっちゃったなぁ。  最後にちょっとだけこの CD のお話を。  ラグタイムといえばピアノ独奏がメインなんだけど、この CD は上記のように名人パールマンとジャズ・プレイヤーの顔も持つプレヴィンの共演で本当に楽しそう♪  はじけまくってます(笑)。  多分2人ともニッコニッコして身体を揺すりながら演奏してたんだろうなぁというのが想像できちゃう音楽です。  何ていうかやりたい放題にやっているっていう感じ(爆)。  でも2人とも素晴らしい技術の持ち主だからこそできるんだよなぁ・・・・。  で、ピアノソロのラグタイムでは望めない効果を持続音が美しいヴァイオリンで見事に奏でているので、「Solace (A Mexican Serenade)」(スティングでも流れる)なんかはすご〜く美しい。  録音が古いのでちょっと音がイマイチのところはあるけれど、これは KiKi のお気に入りの1枚です。

う〜ん、これを聴いていたら急に映画「スティング」が観たくなってきた!  これはもう1つの Blog 「落ちこぼれ会計人の独り言」の次の映画 Review は「スティング」かな?(笑)


追記:
このエントリーは2006年7月28日、miwaplan さんのブログの関連記事に TB させていただきました。

     

ニックネーム KiKi at 16:05| Comment(7) | TrackBack(1) | 室内楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。

ジョプリンのラグタイム!
この演奏も、LPで買って良く聴いてました。
まったくクラシックらしくなく、ノリノリで楽しくなる合奏ですよね。

ラグタイムのLPで他に持っているのは、リフキンの3枚(今では宗教曲で有名になってますけど)と、指揮者のレヴァインのも。

このレヴァインのが、また「ウマイ」ですね。

映画「スティング」ビデオで買ったのを、たまに見てます。やっぱり音楽が、いいですね。サントラも買ってあるんですが、オケ用に編曲されているんですよね。これの編曲って、誰がしたのだろうか?

オケのアンコールでやったら、結構受けるかもしれないんだけどな。ラグタイム、大好き!
Posted by miwaplan at 2006年04月15日 16:32
こんにちは、miwaplan さん。  コメントありがとうございます。

アハハ、miwaplan さんもラグタイムお好きですか?  一応クラシック音楽の CD を楽しむ Blog なので、ちょっと反則気味ではありますが、バッハの次はやっぱりこれかなって(笑)。  もう本当にノリノリで楽しい音楽ですよね〜。  

指揮者のレヴァインのラグタイム!!  そんなのもあるんですか??  それは知らなかったなぁ。  だったら是非、オケのアンコールでもやって欲しいですよね♪  最近はいろいろ趣向を凝らしたコンサートも多いから、そういうこともあっておかしくないかも・・・。  
Posted by KiKi at 2006年04月15日 16:57
miwaplan さん。

さっき書き忘れました。  ラフキンのラグタイム、私も1枚だけ持っているのですが、宗教曲の CD はあいにく持っていません。  オススメの CD があったら是非教えてください。  ここ何年か宗教曲にはちょっとはまっている KiKi なのです♪
Posted by KiKi at 2006年04月15日 17:14
ジョプリンのラグタイムは、れっきとしたクラシックだと私は思ってますですよ。どうしてかというと、アドリブの部分がなく、全てが楽譜に書かれているから。だから、私もブログでジョプリンは扱ってるんです。

レヴァインがピアノを弾いているのは、RCAから発売されています。ゴキゲンなのが。1970年代の録音だったかな。

リフキンの宗教曲はたくさん出てますけど、最近の話題盤といったら、これですかね。
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J.S.バッハ:
カンタータ 第216番「満たされたプライセの町よ」 BWV216
 ※復元世界初演 (復元:ジョシュア・リフキン)
カンタータ 第210番「おお佳き日、待ちこがれた時よ」 BWV210

ズザンネ・リューデン(Sp, BWV216)
マリアンネ・ベアーテ・キーラント(A, BWV216)
佐竹由美(Sp, BWV210)
ジョシュア・リフキン指揮&チェンバロ
バッハ・コンチェルティーノ大阪

録音:2005年3月20&23日 東京、サントリーホール・小ホール、ライヴ
Mainichi Classics MNCL104
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数年前に再発見されたバッハの楽譜(原チエコの遺品の中から見つかった)を、リフキンが復元させて東京で演奏した時の録音です。

私はリフキンはラグタイムのピアニストとして最初に知ったので、どうにも宗教曲の指揮者としては違和感あるのですが、考えてみればプレヴィンだっていることだし、どうってことないのかもしれませんね。
Posted by miwaplan at 2006年04月17日 20:17
へぇ、ラフキンがバッハのカンタータなんて録音しているんですか?  それは知りませんでした。  KiKi はバッハのカンタータの全集はまだ揃えきれていなくて(だってリヒターもコープマンも高いんだもん)ポチポチと集めている最中なので CD ショップでも目に留まらなかったのかな??  それにやっぱり「ラフキン=ラグタイムの方程式」が刷り込まれちゃっているしねぇ・・・(笑)。  でもこれも近々聴いてみたいと思います。  ご紹介ありがとうございました♪
Posted by KiKi at 2006年04月19日 11:08
KiKiさん はじめまして!

ブログ「かき消された歳月」をやってます、sumito96と申します。 先日はコメントいただきありがとうございました♪ これからもよろしくお願いします〜

ラグタイム…本当に楽しい音楽ですよね! ノリの良いラグタイムを聴いてると、思わず体が動いてしまいます(笑) 聴いているだけでも楽しいラグタイム…演奏するのは さぞ楽しいんでしょうね〜羨ましい限りです!!
Posted by sumito96 at 2006年06月23日 21:55
こんにちは sumito96さん。  コメントありがとうございます♪

こちらこそ「何てったって室内楽」への TB をありがとうございました♪  今後ともよろしくお願いいたします。

>聴いているだけでも楽しいラグタイム…演奏するのは さぞ楽しいんでしょうね〜

メチャ楽しいですよ〜。  KiKi もあの演奏会ではノリノリでした!  シンコペーションのはずむようなリズムに身を任せていると、ウキウキワクワクしてきて・・・・。  学校の合唱コンクールとか友人の歌の伴奏とか色々経験してきたけれど、あんなに楽しい「合わせ」の音楽は初めての経験でした♪
Posted by KiKi at 2006年06月24日 09:56
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ジョプリンの《ラグタイム集》を、パールマン&プレヴィンでTOCE13334
Excerpt:  スコット・ジョプリン:ラグタイム集(全10曲)  ヴァイオリン:イツァーク・パールマン ピアノ:アンドレ・プレヴィン  録音:1974年12月2日&10日 場所:ピッツバーグ、ハインツホール 時間..
Weblog: まぁちゃんのクラシック音楽覚書き
Tracked: 2006-07-29 17:40